メリットは実はデメリット > インチアップをしても車は安定しない?:たいややもどき
ロゴ

このサイトについて

インチアップって何?

インチアップのメリット
 インチアップで走りの性能が変わる!
 インチアップで車が安全になる!

メリットは実はデメリット
 インチアップをしてもスポーツカーにはならない?
 インチアップをしてもバネ下は軽くならない?
 インチアップをしてもブレーキ力は向上しない?
 インチアップをしても車は安定しない?

タイヤの撓みに隠された謎
 インチアップのもう一つのメリット
 低扁平タイヤだとなぜ乗り心地が悪い?
 インチアップでタイヤが幅広になる理由
 扁平率で変わるタイヤ接地面の形状
 カーブで起こるタイヤの変形
 カーブででタイヤを変形させない!
 タイヤの働きはアライメント次第
 キャンバーにまつわる難しい話
 アライメントを狂わすインチアップ

タイヤと空気の微妙な関係
 タイヤと空気の切っても切れない関係
 空気が入っていないとタイヤはどーなる?
 むやみなインチアップは危険!
 小さなタイヤを大きく使う裏技
 タイヤに窒素を入れる理由って何?
 窒素が有効活用されている現場
 LI値が大きくなるインチアップの場合
 強化タイヤ

タイヤの溝に見るゴムの性質
 溝の無いタイヤはなぜ危ない?
 雨は扁平タイヤの大敵?
 扁平タイヤを雨に強くするには?
 雨でも晴れでも性能の高いタイヤ
 ゴムの摩擦力の不思議
 実は晴れてても必要なタイヤの溝
 タイヤの減り具合を決める三つの要素
 減り方に見えるタイヤの健康状態

タイヤを支えるホイール
 ホイールのサイズ
 ホイールの性能
 アルミの鋳造と鍛造
 軽い鉄ホイールと重いアルミホイール
 デザインで変わるホイールの強度
 ホイールの軽量化
 ナットの軽量化

何より知るべきはデメリット
 タイヤの構造に関わる危険
 車がインチアップでカッコ悪くなる?
 インチアップによる経済性の悪化


その他のタイヤ関連記事

タイヤのメンテナンス
 空気圧の確認をしてみましょう。
 ガソリンスタンドで空気圧をチェック。
 タイヤのローテーション

タイヤの中身はどうなっているか
 タイヤ切ってみました その1
 タイヤ切ってみました その2

スタッドレスタイヤの仕組みと性能
 スタッドレスタイヤとは?
 タイヤと熱のアツ〜イ関係


タイヤ関連知識・資料

タイヤの構造あれこれ
 チューブレスタイヤ
 ラジアルタイヤとバイアスタイヤ
 ラジアルタイヤの構造

タイヤサイズの読み方
 標準的なサイズ表記の読み方
 ZR規格のタイヤ
 扁平率のないタイヤ
 トラック用タイヤ
 その他のタイヤサイズ
 バイクのタイヤサイズ

タイヤ表記・記号など
 速度記号一覧
 タイヤ負荷能力一覧
 タイヤ負荷能力比較

管理人へメール

 インチアップをするとトレッド幅(トレッドベース)が広がります。人が立つ時も足をそろえるより少し開いた方が立ちやすいように、トレッド幅が広がることで「車は安定します」
 でも、なんでインチアップをするとトレッドベースが広がるんでしょう。

 インチアップをすると、タイヤの幅が広がります。理由は色々とあるのですが、ここでは詳しい説明は省きます。インチアップをする時には、タイヤの幅をある程度広くしないといけないのです。
 タイヤの幅が広がったら、幅が広がった分、車の外側に向けてタイヤははみ出すことになります。トレッドベースというのは左右それぞれのタイヤの中心線の距離ですから、結果としてトレッドが広がります。図を見ていただくと分かると思いますが、タイヤが外に張り出した分、トレッドベースが広がっています。左が通常の状態、右がインチアップ後になります。


 さて、トレッドベースが広がれば車は安定する、という話でしたが、ここで問題なのはタイヤの幅が広くなっているということ。道路には例えば小石のような障害物が転がっていたり、あるいは轍(わだち)など、路面が変形した部分があります。タイヤの幅が広いと、そういった障害物や路面の変形に影響されやすくなるのです。
 単純に、タイヤ一本の幅が200mmだとしたら、その進路上の200mmの幅の間にだけ何もなければ大丈夫です。これがタイヤの幅が300mmになってしまうと、進路の幅は200mmの場合の1.5倍。それだけ小石や轍に足を取られる可能性が高くなるのです。
 ついでに言ってしまうと、インチアップの一つ目のメリットとして「普通の車がスポーツカーのようになる」という話がありました。ハンドルの操作に対して車が敏感になるということでしたね。車が安定するというのは言い換えれば、車が運転手の操作に対して鈍感になるということ。つまり、矛盾なのです。

 結局のところ、「インチアップをすると、車は安定性を増すのか?」という問いに対しても。
 きれいに鋪装されて、小石などの障害物も一切無いという道路があればそうなるでしょうが、実際のところは「そんな話はありえない」というのがお分かり頂けたかと思います。