タイヤの撓みに隠された謎 > アライメントを狂わすインチアップ:たいややもどき
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 個々の車によって求められる性能は違います。それに応じてアライメントの設定は決められ、キャンバー角もその車に適した数値に調整されています。
 ところが、インチアップをしてしまうとタイヤの大きさや重さが変わってしまうので、アライメントがずれたり、あるいは数値的にずれが生じなくとも期待された性能を発揮できないことがあります。1インチか2インチ程度のわずかなインチアップなら大抵問題はありませんが、大きくタイヤのサイズを変えてしまうとアライメントの再調整が必要になります。

 ところで、インチアップではタイヤの幅を広くします(詳しくは「たいやの撓みに隠された謎」→「低扁平タイヤと高扁平タイヤ」を参照してください)。ですが、あまり幅広にしてしまうとタイヤは車の外にはみ出してしまいます。タイヤなどの回転部分が車体の外にはみ出ることは大変危険なので、法律でも禁止されています(道路運送車両の保安基準第十八条第二項)。タイヤハウスに収まりきらない大きなタイヤは装着してはならないのです。
 では、どうしても幅の広いタイヤを装着したい時にはどうするか。車体を改造してタイヤが車体からはみ出さないようにすることができます。しかし、改造に手間もお金もかかる上に、改造の申請をちゃんと陸運局に出さないといけません(ボディサイズなどが変わってしまいますからね)。

 そこで手軽に幅広タイヤをボディ内に収める方法としてローダウンがあります。前のページで説明した通り、タイヤが上に持ち上がると、通常はキャンバーがネガティブ方向に変化します。単純にバネの伸びを短くすることでローダウンを行えばタイヤは上に持ち上がり、極端なハの字になるのです。
 そして、タイヤがボディからはみ出しているかを検査する時には、タイヤの上の部分がボディからはみ出していないかを計測します。詳しい検査方法は省略しますが、タイヤの上の方1/3位だけでもボディ内に収まっていれば、下の方ははみ出していても、法律上は問題ないということになってしまいます。
 ということはつまり、極端なローダウンでわざとアライメントを崩してタイヤをハの字にしてしまえば、その車にあわない幅広のタイヤでも合法的に装着することができるのです。
 右の図のように、車体からはみ出すタイヤでも、ローダウンでキャンバーを変化させれば車体の中に収まったことになります。

 このような方法を取るとタイヤは、内側の非常に狭い部分でしか接地しなくなります。それがどれほどタイヤに悪影響を与えて、かつ危険なことか。これまでこのサイトを読んできた皆さんには、わざわざ説明するまでもないことかと思います。