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 インチアップをすると、タイヤが小さくなることと同じことになり危険である。
 これが先日の話でした。

 では、その危険を回避するためにはどうするか。
 インチアップによって危険なことになる理由は、タイヤの中の空気が足りないからという話でしたね。では、回避策も簡単。タイヤにさらにたくさんの空気を入れてあげればいいのです。小さいタイヤでも、空気を詰め込んでパンパンになるくらいにしてやれば、大きなタイヤと同じくらい、重い車に対応できるようになります。
 では具体的にどれくらいの空気を入れてやればいいのか。インチアップ後の適正空気圧を調べる手順を簡単にお教えします。

 まず、純正のタイヤのLI値と、純正の指定空気圧を調べてください。
 タイヤの側面(サイドウォール)に書かれたタイヤサイズには、LI値と呼ばれる数値が書いてあります。例えば195/65R15 91Sというサイズなら91がLI値になります。詳しくはタイヤサイズの読み方(「タイヤサイズの読み方」→「タイヤサイズの読み方」)を参照してください。ただし、一部にはLI値が書いていないもの、またはLI値に代わる数値や記号が書いてあるものもあります。
 次にインチアップ後のタイヤのLI値を調べてください。そして、インチアップ前のLI値とインチアップ後のLI値の差に10[kPa]をかけた数値を、純正の空気圧に足してください。これがインチアップ後の空気圧になります。
 例えば、純正が205/65R15 94Hで指定空気圧が200kPaの車をで215/50R17 91Vにインチアップしたとします。LI値の差が3なので、
3 × 10 + 20 0= 230[kPa]
これがインチアップ後の適正空気圧となります。

 このようにして空気圧を高くすれば、タイヤが小さくなった分をカバーできるようになります。もちろん、インチアップ後でLI値が大きくなるようなケースでは、空気圧を純正指定より高くする必要はありません。
 ただし一つ注意があります。それは決して乗用車用タイヤを300kPaを超える空気圧で使用しないこと。

 具体例を出すと、純正サイズ215/65R15 96H、指定空気圧が240kPaの車で245/35R19 89Wにインチアップしたら、必要な空気圧は計算上310kPa
 こんな状態で道路を走ったら何が起きるか分かりませんよ、というお話でした。

 そのような超高圧には乗用車用タイヤは耐えられません。タイヤを傷めるばかりでなく、走行中にタイヤがパンク、あるいはバースト(破裂)したりして事故の危険があります。本当はさらに余裕を持って240kPa以下で使うべきですが、やむを得ずそれを超えてしまう場合でも300kPaは決して超えてはなりません。
 一般には、LI値の低下が3を超えるようなサイズへのインチアップは危険と言われています。自分の車をカッコ良く見せたいというのはオーナーとしての自然な気持ちでしょうが、それよりも安全は何より優先されます。このようなインチアップは本当に危険なのだということを覚えておいてください。