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 雨の日に路面の雨水を除去するため、タイヤのトレッド表面には溝が掘ってあります。タイヤの銘柄によってこの溝の模様(トレッドパターン)も様々なものがあります。その模様の違いでどのような差が生じるのか、その辺をみていきましょう。

 これは一般的なタイヤの溝のパターン。数本の縦溝とその間を橋渡しする横溝で構成されています。
 まず、縦溝は水の除去に非常に大きな効果をあげます。雨に強いタイヤを作ろうとしたら、まず太い縦溝をたくさん作ればいいのです。また縦溝には、タイヤの横滑りを抑えるという効果もあります。
 しかし縦溝だけでは水を除去できません。縦溝の助けとなるように、適度な本数の横溝を適切に配置する必要があります。横溝が斜めになっている理由は、水の流れを滑らかにするという目的、それと騒音を低減する目的があります。また横溝には、タイヤの駆動力や制動(ブレーキ)力を高める効果もあります。

 ところでこのタイヤ、パターンが点対称になっていることには気付きましたでしょうか。このタイヤ、例に出した図で下の方向に転がっていったとしたら、水は横溝の働きで右に流れていきます。

 もしタイヤのパターンを中央で分けて左右対称の形にしたら、水は左右両方に流れていき、より効率的に除去できるのではないでしょうか。そういう発想で生まれたのが方向性付きパターン(ユニディレクショナルパターン)のタイヤ。
 このタイヤはこの通り、線対称のパターンになっています。こうすることで排水性を良くし、雨の日の性能を向上させています。雨の日に弱い低扁平タイヤにはうってつけのパターンということですね。
 この例では縦溝と横溝の組み合わせですが、横溝(斜め溝?)の形状を工夫することで、縦溝の無いパターンというものも可能です。そのようなパターンは、スポーティーなイメージのデザインになる、ということで人気があるようです。

 ところでこのパターンにはデメリットもあります。それは一方向にしか使えないということ。タイヤローテーションの際に、前後の交換はできても左右の交換が出来ません。もしこのタイヤを逆方向に回転させてしまうと、水を中央に集めることになってしまい、タイヤが水の上に浮き上がって全くグリップしなくなり危険です。(わざとタイヤを逆に付けて、グリップしない状態を楽しんでいる方も稀にいらっしゃるようですが、冗談抜きに危険です。)
 車への取り付けに関しては、ちょっと扱いが面倒なタイヤ、ということになります。