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 タイヤは使っているうちにすり減っていきます。減るから新しいタイヤに交換しなければならない。当然のことですね。
 でもタイヤの減り方というのは車によってまちまちです。タイヤの減る早さというのは何によって決まるのでしょうか。

 結論から先に言ってしまうと、それはタイヤの撓み。先に説明した掘り起こし摩擦(「ゴムの摩擦力の不思議」参照)による破壊が、タイヤがすり減る原因のほとんどです。ではタイヤの撓みの量を決める要因は何か。主に三つの要因がここにあります。

 まず分かりやすいところから話をすると、ゴムの質。柔らかいゴムは先に出てきたヒステリシスロスが大きく、同時に掘り起こし摩擦も強くなります。つまりゴムは柔らかければ柔らかいほど、文字通り身を削ってグリップ力を発生させるのです。

 そして次の要因は荷重。タイヤにかかる重みが大きいほどタイヤの減りは早くなります。タイヤにかかる荷重が大きければ大きいほど、タイヤは大きく撓む(たわむ)ことになるからです。当然ですね。

 そして最後の要因はタイヤにかかるエンジンのパワー。パワフルなエンジンでタイヤに大きな力をかけると、エンジンのパワーと路面の摩擦力との板挟みでタイヤは大きく変形します。よって、この場合にも掘り起こし摩擦が発生し、タイヤがすり減るのです。
 ちなみにこの時、さらに大きな力をかけてタイヤの限界を超えると、タイヤは空回り(ホイールスピン)します。こうなるとタイヤのゴムは消しゴムと同じように大量のカスを出して削れていき、あっという間にタイヤがダメになってしまいます。


 さらに詳しいところまで説明すると、荷重とエンジンパワーという二つの要素については、タイヤの大きさが関わってきます。具体的に言うと、単位面積あたりにかかる荷重と、単位面積あたりにかかるパワーで、タイヤの減りが変わってきます。

 例えば、同じタイヤを履く大きなトラックと小さな乗用車、トラックは乗用車の2倍の重さです。そうすると、トラックの方が2倍の早さでタイヤが減ります。そこでトラックのタイヤを2倍の本数(接地面積が2倍になる)にすると、タイヤの減りは両方同じになります。
 同じタイヤを履く同じ重さの普通車とスポーツカー。スポーツカーは普通車の2倍のエンジンパワーです。そうすると、スポーツカーの方が2倍の早さでタイヤが減ります。そこでスポーツカーのタイヤを2倍の大きさ(接地面積が2倍になる)にすると、タイヤの減りは両方同じになるのです。
 いずれの場合も、運転の仕方などの他の条件は考えないでください。