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 タイヤは走っているウチに減っていくものですが、全体が均等に減るわけではありません。タイヤ自体やアライメント、運転の癖などで偏った減り方をします。逆に、この偏磨耗の具合を見ることでタイヤの空気圧やアライメントの異常、運転の悪い癖などを察知することができます。

 とりあえず代表的な偏磨耗六種類の画像を用意したので見てみましょう。
 下の画像、左側は「ヒール&トー磨耗」。「段減り(だんべり)」とも言います。進行方向の前後どちらかに向かって、磨耗が進んでいる側と残っている側の差が現れます。ブロックパターンのタイヤ、乗り心地を重視したタイヤやスタッドレスタイヤなどのブロック剛性が弱いタイヤに特に多く見られる現象です。矢印の方向に回転して図のような形に磨耗した場合、ブレーキの掛け方が急すぎるという原因が考えられます(主に前輪)。磨耗の方向が逆の場合、発進が急すぎる可能性があります(駆動輪)。
 右側は「センター磨耗」。タイヤの中央部分だけが減ってしまっています。空気圧が高すぎる場合によくおこる磨耗です。特に、FR車の後輪に発生しやすいです。

 次の画像、左側は「片減り」。タイヤのどちらか片方の端部だけが減っている磨耗です。キャンバーやトーインと言ったアライメントの狂いが考えられます。ちなみに車両に対して外側が減っている場合はポジティブキャンバー過多かトーイン過多、内側が減っている場合はネガティブキャンバー過多かトーアウト過多です。
 右側が「両肩減り」。片減りはどちらか片方ですが、両肩減りではタイヤの両サイドが減ってしまっています。あまりカーブで減速しないような走り方をしていると発生します。欧州のタイヤメーカーの製品は全般に、両肩減りに対して強く作られています。

 最後の画像、左側は「フェザーエッジ磨耗」。「羽状磨耗」とも呼ばれます。ブロック毎に、横方向に段減りと同じ偏磨耗がおこっています。片減りと同じく、トーインなどのアライメントが狂っている時に発生しやすい磨耗です。ヒール&トー磨耗と同様に、ブロック剛性の弱いタイヤに多く見られます。
 右側は「局部磨耗」、または「スポット磨耗」。急ブレーキなどでタイヤを引きずった時に発生する磨耗です。