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 時々、LI値の書いていないタイヤがあります。例えば「145SR12(いちよんご、えすあーるじゅうに)などというサイズ。
 これはJIS(日本工業規格)の旧規格に基づく表記方法で、例に出したサイズの場合、「145」がタイヤ幅、「12」がリム径になります。そして「R」はもちろんラジアルタイヤを意味し、その前の「S」は速度記号(この場合では最高速度180km/h)になります。勘違いしがちですが、扁平率ではありません。

 では扁平率はどこに書いてあるのかというと、このタイヤ、扁平率の表記がありません。昔は今のような低扁平タイヤは無く、タイヤの扁平率は全て82でした。ですので、扁平率の表記をする必要がなかったのです。その後、70扁平のタイヤが登場して、タイヤ幅の次に扁平率を表記する方法が使われはじめました。ですので、例に出した「145SR12」というサイズのタイヤの扁平率は82ということになります。

 現在では新しいJIS規格に基づき、全てのタイヤには扁平率を表記するように求められていますが、旧い時代の名残で、一部に扁平率を表記していないタイヤもあります。ただ、メーカーも旧い表記は廃止する方向で動いているので、乗用車タイヤではここ数年のうちに完全に消滅するとは思われます。
 ちなみに、扁平率の表記が無いものは82扁平、新しい規格では80扁平という表記になりますが、この2%の扁平率の差は特に気にすることはなく、同じものと考えていただいて全く問題ありません。実際に計算をしてみると、誤差の範囲だということが分かります。

 このような扁平率のない表記法は、トラック用タイヤではまだ使われています。せっかくの機会なので、トラック用タイヤなどの表記法についても次ページで解説しましょう。