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 自転車のタイヤがパンクするとよく「チューブが、チューブが…」と言います。でも自動車のタイヤがパンクしても「チューブ」なんて言葉は出てこないんですよね。

 それもそのはずで、現在の自動車用タイヤにはチューブはほとんど使われておりません。空気をため込む為のチューブをタイヤの中には入れず、タイヤ自体が空気を外に逃がさない構造になっています。
 タイヤにチューブを使うと、タイヤ自体の構造が簡単になります。またチューブを使った方が、非常に大きな空気圧でも安全にタイヤを使用することができます。
 しかしパンク時のトラブルや取り扱いの容易さから、乗用車用タイヤでは現在はチューブを必要としないチューブレスタイヤが使われています。

 図の右側がチューブタイヤ、左側がチューブレスタイヤになります。

 チューブタイヤはタイヤの内側にチューブが入っていて(図のグレーの部分)、この中に空気をたくわえています。また、空気の入れ口であるバルブもチューブに取り付けられ、ホイールにはバルブを貫通させるための穴が開いています。
 一方のチューブレスタイヤは、タイヤとホイールが密着して、タイヤ自体が空気を保持します。バルブはホイールの専用穴に取り付けられています。

 ここに釘が刺さったりすると、チューブタイヤの場合、構造的に弱いチューブはあっという間に空気を逃がしてしぼんでしまいます。チューブから漏れた空気は、釘によって開いた穴の他に、バルブを通すために開けられた穴からも勢い良く逃げていきます。あっという間にタイヤは空気という支えを失って形を崩し、走行不能になってしまいます。
 チューブレスタイヤの場合、釘が刺さってもタイヤのゴムが釘をくわえこみ、簡単には空気が抜けないようになっています。また、バルブ穴も空気の逃げる隙間がありませんので、空気が抜けるのは非常にゆっくりなのです。釘の種類や大きさによっては一週間くらい平気で走れてしまったりすることもあります。


 現在では二輪車、四輪乗用車のほとんど全てでチューブレスタイヤが使われています。チューブタイヤが使われているのは、特に大きな空気圧を必要とする、一部大型トラック・ダンプ・バス、一部のモータースポーツなどです。