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タイヤは走っているうちにすり減っていきます。そして車のタイヤにはアライメントというものが設定されているので、どうしても不均等な減り方をしてしまいます。前輪と後輪でもタイヤの減り方は違いますし、また常に一人で車に乗っていれば右前のタイヤだけが減ってしまいます。
このような、タイヤのポジション毎の偏磨耗を抑制するためには、定期的なタイヤローテーションの実施が有効になります。ポジション毎に減りが不均一になるなら、そのポジションを入れ替えてやろうという発想ですね。
減りをできるだけ均一にしてやるためには前後と同時に左右の位置も入れ替えてしまうのが理想的なのですが(右の図)、回転方向指定のあるタイヤ(詳しくは「タイヤの溝に見るゴムの性質」→「扁平タイヤを雨に強くするには?」参照)の場合は左右を入れ替えてしまうと回転方向が逆になってしまいます。ですので、方向性付きタイヤは前後のみのローテーションにする必要があります。(下の図)
またラジアルタイヤの場合、 タイヤが回転する方向と直角にカーカスが配置されているので走行時の負荷を受けて、走行距離が伸びるとこのカーカスが歪んできます。これをいきなり逆向きに回転するようにしてしまうとカーカスの歪みが極端に大きくなり、タイヤ内部の構造が剥離しやすくなり、最悪バーストの危険性がある、とも言われています。ま、実際にはバーストまでに至ることはそうそうありませんが。
ということで、理想的なローテーションというのはまず、タイヤに対する負荷の大きい駆動輪を左右の位置を変えずに前(後)へ移動、次に遊輪(駆動輪でないタイヤ)を左右を入れ替えて後(前)へ、という具合にローテーションします。こうすれば4回のローテーションで4本のタイヤがすべてのポジションを経験するので、より均等に減るようにもなります。
オフロード用車両など、通常のタイヤと同サイズのスペアタイヤが用意されている場合には、スペアタイヤも含めてローテーションをしないと、そのスペアタイヤが使われないままに経年劣化で使い物にならなくなってしまいます。ですので、5本全てをローテーションする入れ替え方をする必要があります。右図はその一例です。
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